2017年ゴールデングローブ賞のメリル・ストリープのスピーチ和訳してみた。

 

こんなことするの初めてですが、

今日家で家事をのんびりしていたら、SNSで流れてきたメリル・ストリープのゴールデングローブ賞のスピーチが目に入ってきました。

五分程度の短いスピーチですが、胸に響くものあり。
どうしても訳したくなったので、以下全文載せます。

お金をもらわないでもいいから何かを訳したいなんて思ったことなかったんですが、
自分の翻訳の能力を、他のひとの役立つように還元する、ってこうこともあるんじゃないかな。

と強く思ったのでした。
英文の全文は英国のtelegraphとかもサイトに載せています。

 

 

 

 

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(以下本文中の丸括弧は訳者補足訳。)

みんな愛してます。

この週末叫んだり悲嘆にくれたりして、声が出なくなってしまったので、許してくださいね。

そして、今年の少し前、正気を失ったので、(原稿を)読ませてもらいます。

ハリウッド外国人映画記者協会に、感謝します。
ヒュー・ローリーが言ったことに続きますが、
あなたがたも、そしてこの部屋にいる私たち全員が、今米国社会の中で、最も中傷を受けている部分に属しています。
考えてみてください。ハリウッド、外国人、そして記者。

でも、そもそもわたしたちは誰で、ハリウッドって何なんでしょう。

他の場所からきた人の集まりですよ。

わたしはニュージャージーで生まれ育ち、公立の学校で教育を受けました。

ヴィオラ(・デイヴィス) はサウスカロライナの小作人の小屋で生まれて、その後ロードアイランド州のセントラルフォールズに移りました。
サラ・ポールソンはフロリダで生まれ、ブルックリンの母子家庭で育ちました。

サラ・ジェシカ・パーカーは、オハイオの7人か8人兄弟の一人で、エイミー・アダムズはイタリアのヴィチェンツァで生まれ、そしてナタリー・ポートマンはエルサレムで生まれました。
彼らの出生証明書はどこでしょうね?

美しいルース・ネッガはエチオピアのアディスアベバで生まれて、ロン、違いました!アイルランドで育ったはずです。そして彼女はバージニア出身の小さな町の出身の女の子の役でノミネートされ、ここにいます。

ライアン・ゴズリングは、とっても優しい人たちが皆そうであるように、カナダ人です。
デーヴ・パテールはケニアで生まれ、ロンドンで育ち、タスマニアで育ったインド人役を演じて、ここにいます。

ハリウッドはよそ者と外国人がうじゃうじゃいるところで、その人たち全員追い出してしまったら、フットボールと総合格闘技くらいしか観るものがなくなります。そしてそれは芸術ではありません。

三秒で話せと言われたので。

俳優のたった一つの仕事は、わたしたちとは違う人々の暮らしに入り込み、それがどんなものなのか人に感じさせることです。

そして今年、まさにその、息をのむほどに心のこもった仕事をした、
沢山の、沢山の、力強いパフォーマンスがありました。

でも、今年、わたしに衝撃を与えたパフォーマンスが一つありました。
それはわたしの心に釣り針のように引っかかり、沈みこみました。
良かったから、ではなく、それについて何一つ良いことがなかったからです。

でも、効果的だったし、目的は果たしました。
その対象となった観客を、歯を見せるほど笑わせました。

それは、わたしたちの国で最も尊敬されるべき席につきたがっている人が、しょう害を持つ記者を真似してみせた瞬間でした。
自分よりも、反論する特権や権力、能力をもたない人を、です。

それを見たとき、わたしの心は打ち砕かれそうでした。
まだ頭から焼きついて離れません。なぜなら映画の中のことでなく、本当に起きたことだったからです。

誰かを侮辱するという衝動が、公の演壇の上で、力をもった誰かによって形にされたとき、人々の暮らしの中に浸透してしまいます。なぜなら、それは他の人々にも同じ事をしてもいいと許可を与えてしまうからです。

無礼は無礼を招きます。暴力は暴力を煽ります。
力を持った人がそのポジションを、他者を虐げるために使うとき、わたしたち皆が負けるのです。
話を進めると、記者協会のことに行き着きます。
(こうした)憤りを感じるような出来事があるたび、それを明らかにし、叱ることのできる信念を持った記者たちに力を持ち続けてもらわなければいけないのです。

だからこそ、この国の創始者たちは、報道機関とその自由を憲法の中に定めたのです。
周知の通り裕福なハリウッド外国人映画記者協会と、わたしたちコミュニティの皆さんに、わたしは一つだけお願いをします。
ジャーナリスト保護委員会をわたしと一緒に支援してください。
なぜなら、彼らに前進し続けてもらう必要が出てくるからです。
そして、彼らも真実を守るのに、我々(の助け)が必要になるでしょう。

それからもう一つ。

ある時、セットでわたしが文句を言いながらうろうろ立っていたときのこと。食事の時間も働くとか、長時間働くとか、そんなような事です。

そうしたらトミー・リー・ジョーンズが言ったんです。

「メリル、俳優でいられるということは、なんて名誉なことだろうね。」

そうですね。
そして、その名誉と、積極的に共感を持つということを、わたしたちはお互いに自覚しなければいけません。

わたしたち皆、ハリウッドが讃えるこの仕事を誇りに思うべきです。
かつて、わたしの友人、旅立ってしまった親愛なるレイア姫が言ったように。

「打ち砕かれた心は、芸術に作りかえてしまいなさい。」

ありがとう。

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